仕事と働き方の7原則

◆経営資源の情報とは

経営資源の「情報」は「ヒト・モノ・カネ」に続く第4の資源と言われています。「情報」の種類にはいくつかに分けられます。
  • ヒト・モノ・カネという他の経営資源の情報
  • 内部情報と外部情報
  • ストック情報とフロー情報
  • デジタル情報とアナログ情報
これらの情報を組み合わせて経営に役立てようというのが経営資源としての「情報の役割」になります。

◆仕事の情報とは

仕事の「情報」とは経営資源と重なります。



経営資源の「情報」が組織の情報であるのに対して、仕事の「情報」は個人の情報となります。組織で働いている場合は、組織の情報と個人の情報が複雑に絡み合いますが、情報の共有を行うことで広範囲の情報を組織も個人も保有することができます。デジタルではデータベース化することになりますし、アナログでは「報・連・相」というコミュニケーションが行われています。

◆個人の「情報」の管理

ただし、個人の「情報」は、基本的には個人が管理するもので全ての情報をオープンにして共有することはありません。組織としては全ての情報が欲しいのですが、プライバシーとセキュリティーも併せて考えなければなりません。個人の情報と組織の情報のやり取りは、経営資源になるものとならないものがあります。経営資源になる情報は組織に提供し、経営資源にならないものは個人で管理することになります。また、組織の情報を個人が経営に関わること以外で利用することはできません。

◆ミューシニア世代の仕事の情報


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必要とされるスキルの変化と求められる教育・人材育成のあり方「情報通信白書」

ニューシニア世代では過去に経験した情報を専門知識として持っています。キャリアやスキル(経験と技術・ノウハウ)という情報です。AIやロボット化が進むなかで、過去の情報を仕事に反映できるのはこれからの数年です。さらに新たな情報を得なければ、長期的な仕事には役立ちません。仕事に関する新たな情報を得ることは、個人においても組織においても必要です。ニューシニア世代になるとだんだんと新たな情報を得ることが難しくなっているのではないでしょうか。


◆働き方の情報とは

働き方の「情報」とは、仕事の成果を上げるための情報です。成果とはKPI(Key Performance Indicator/重要業績評価指標)であったり、KGI(Key Goal Indicator/重要目標達成指標)で判断します。成果を上げるためには仕事そのものの質を上げることも重要ですし、同時に働き方の質を上げることも必要です。例えば、短時間で成果を上げるためには、前述の仕事の情報の共有を促したり、ワークフローを変えてみたり、機械による自動化、専門業者への外注化など時間効率を重視することが考えられます。

◆組織と個人の情報の差

働き方の「情報」は、組織においても個人においても規模の差はあっても考え方の差はありません。個人の働き方の情報は、仕事の情報と同じく基本的には個人で管理します。組織で管理する働き方の情報と差がある場合は、組織のコンプライアンス(規則やモラル)に抵触するかどうかの判断が必要です。また個人の働き方が情報不足によるものであれば、それは個人の資質の問題になりかねません。

◆ニューシニア世代の働き方の情報

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ICTの進化と雇用、働き方「情報通信白書」

ニューシニア世代になると働き方の情報は、なかなか更新されません。よくあるのがパソコンに関すること、インターネットに関すること、新しい知識や技術に関することなどがあげられます。その他にもハラスメントという人間関係、プライベートとのバランス、コミュニケーションのあり方についても変化を受け入れにくいことがあげられます。働き方の情報も、仕事の情報と同様に新しい情報に更新していくことが必要です。

◆近ごろの若いものは・・

もし、仕事と働き方に違和感を感じて、世代間のギャップとか、近ごろの若い者はとか、新しいものが良いとは限らないとか、少しでも思ったことがあるのなら、これらは総じて「できないこと対する言い訳」としか受け止められかねません。もし、心当たりがあるのであれば客観的に自分を見直すことが必要ではないでしょうか。


これまでに「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」について、経営資源と比較しながら、仕事と働き方について考えてきました。次回は「時間」についてです。