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◆正規と非正規

前回は「正規」で働いている人の本業と副業について考えてみました。今回は「非正規」で働く人、契約、派遣、アルバイト、パート、嘱託などなど、非正規と呼ばれる働き方で従事している人の副業について考えてみます。そもそも「正規」と「非正規」という分け方が、過去の終身雇用、年功序列の給与体系を意味するように思います。「正規」と「非正規」違いは、福利厚生、社会保険と退職金制度などの恩恵にあやかれるかどうかということになります。




◆短時間労働者

長時間労働が問題視されている昨今では、同じ成果を出すことができるなのならば短時間労働のほうが時間効率も良いはずです。また、IT化を含めた機械化、非人間化を考えれば、短時間労働者のほうが雇用主側にとっても良いはずだと思います。組織に所属することで大きな仕事ができることは確かですが、現状では正規職員だけで運営している組織はありません。「働き方改革」を進めても正規と非正規という存在は無くならないと思います。


◆非正規でも本業

では非正規で働く場合の副業とはどのようなことをポイントにして考えていけばよいのでしょうか。まず、自分が「正規」と呼ばれる働き方をしたいのか、「正規」でなければ希望する仕事ができないのかということを考えなければなりません。その次に生活を行う上での収入と時間配分が可能なのかを考える必要があります。例えば、非正規で5年間フルタイムで仕事をしている人は、本業とは言えないのでしょうか。そんなことはありませんよね。雇用条件が非正規というだけだと思います。


◆同一労働同一賃金

アルバイトの掛け持ち、パートの掛け持ちなど、複数の仕事を掛け持ちするとき、このような仕事の仕方を本業と副業という必要はありません。正規の条件で働かない限り、副業という呼び方は気にする必要はないのです。「同一労働同一賃金」という考え方も、成果から判断すれば正規も非正規も賃金に差をつける必要はないということです。そうなると残りは福利厚生、社会保険と退職金制度などの恩恵ということになります。


◆非正規が増える?

人生後半戦の働き方

ニューシニア世代で非正規で働く人は、福利厚生、社会保険と退職金の制度についてどのくらい関心があるでしょうか。定年近くになると、雇用延長とこれらの恩恵を天秤にかけて考える人が多くなります。さらに今までは年金制度が生涯収入の収入源の1つとして考えられてきました。これからは生涯収入に占める年金の割合が小さくくなっていく可能性があります。そうなると非正規で働いている人、言いかえれば短時間労働を複数持つ人が増えていく可能性が高くなってきます。


◆正規雇用は楽(らく)

50歳を過ぎたニューシニア世代では、非正規雇用者が多くなります。今までは戦力外とみなされてきたニューシニア世代ですが、これからは正規雇用者とは違った働き方と収入を得る方法を考えなければなりませんし、またできるようになるのです。正規雇用者として組織に属していると働き方も収入も考えなくてよいので楽なのです。文句と愚痴を言っていればよかったのですが、非正規雇用になると働き方も収入も自分で計画を立て管理しなければなりません。


◆代わるもの

非正規雇用者が冷遇されているような感がありますが、考え方を変えれば自分で自由に働き方も収入も変えられるということになります。もちろん生活をしていかなければならないので最低条件は必要です。ニューシニア世代で非正規雇用者として働くことはマイナスの面とプラスの面があることを理解し、福利厚生、社会保険と退職金制度とこれらに「代わるもの」について考えることが必要になります。


次回は、正規も非正規も関係ない「自営業の副業」について考えてみたいと思います。