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◆本業あっての副業

「副業」とは「本業」に対して使う言葉であって、本業のない人が副業だけを行うことはありえません。「本業」とは雇用主の下で就業規則・給与規定など、「正規」の雇用者として働いている状態を指します。「正規」の雇用者のに対して「非正規」の雇用者は、就業規則・給与規定などの雇用条件が異なる場合を指します。「正規」でも「非正規」でも継続して働き、時間と給与の比率が多ければ「本業」、少なければ「副業」となります。




◆副業が本業になる

時間と給与の比率だけで「本業」と「副業」を分ける以外に、本人の気持ちがあります。自分が本業だと思っている仕事が「本業」だという考え方です。例えば、売れない芸人、かつて売れた一発屋が、芸人ではなく副業で稼いでいるという話をテレビやネットで見ることがあります。これって本人が「芸人が本業」と言っているだけで、副業で働いてる仕事が現在の本業ではないかと思います。時間も給与も副業のほうが多いようですから。


◆本業は本人次第

本人が「本業」と言えば、言われた人はそう思うのです。ただ、正規の雇用者として働いている場合は、本業は正規の仕事になります。前述の例でいえば、昼は営業職、夜は芸人としてお笑いの活動をしている人の本業は営業職です。アルバイトのような非正規で働いていても、時間と給与の比率が高ければアルバイトの仕事が本業、芸人の仕事は副業になります。ただし、非正規で働いていて給与はアルバイトが多く、時間は芸人として活動している場合は、どちらが本業と言うかは本人次第です。


◆自営業と個人事業は

芸人という職業が、お笑い芸人という意味で定着しつつありますが、本来は芸事を極めなければ芸人とは言えません。芸人という仕事は本来は自営業であり、個人事業です。現在では所属事務所がある芸人さんがほとんどだそうですが、やはり自営業であり、個人事業であることには変わらないのです。言いかえれば、自営業や個人事業は、自分が「本業」だと思っていれば本業になります。時間か給与のどちらかが多ければ本業と言い切れるのです。


人生後半戦の働き方


◆副業は収入も時間も少ない

「本来は芸事を極めなければ芸人とは言えない」と偉そうなことを書きましたが、これは自営業でも個人事業でも同じです。本業では満足できないので副業を行おうという考え方があります。例えば、本業の収入だけでは不足しているので副業で収入を増やそうという考え方です。この場合の副業は、収入のための副業です。収入も時間も本業より少ないのが一般的な考え方です。これが自営業や個人事業となると少し状況が異なります。


◆時間単価の高い方

本業で稼げないから副業で稼ごうという考え方が出てきてしまいます。本業よりも副業に時間を割いてしまうと、これは本業が本業でなくなり、副業が本業になってしまいます。副業を始めるときには「時間単価」を計算してみましょう。「給与÷時間」が高い方が本業です。給与は能力の反映で得られる金額ですので時間単価の高い方が能力が反映されているのです。自分で「本業」と思っていても能力が反映されなければ本業とは言えません。


◆ニューシニア世代は副業探し

ニューシニア世代が副業を始めるときにも、同じように「時間単価」を計算してみると分かりやすいと思います。もし「副業」のほうが時間単価が高ければ、将来性のある副業かもしれません。本業と副業の割合を考えて時間配分と給与もしくは収入を見直した方がよいと思います。ニューシニア世代は「副業探し」が今後の人生の明暗を分けることになりかねません。できれば自分の好きなこと、自分の能力を発揮できること、そして誰かのためになることが副業となればベストだと思います。


次回は、「自分の好きなことを副業にするためには」を考えてみたいと思います。