人生後半戦の働き方


前回は「副業で得られる見返り」について考えてみました。副業には仕事と作業があり、仕事と作業で求める見返りが違うということを考えてみました。副業の目的の1つに「社会参加」という目的があります。




◆50代60代の社会参加

東京大学高齢社会総合研究機構による「高齢者の社会参加の実態とニーズを踏まえた社会参加促進策の開発と社会参加効果の実証に関する調査研究事業報告書」という長いタイトルの資料があります。

人生後半戦の働き方

この資料によると「就業していない人で、社会参加の意欲がない人」が22.0%いることが分かります。別の資料によるとこのうち男性が13.5%、女性が30.0%となっています。社会参加の意欲がない理由で一番多いのが「そもそも地域活動に魅力や必要性を感じないため」ということで42.7%を占めていました。

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◆社会参加のイメージ

この資料の結果から得られる「社会参加の意欲がないという割合(%)」が重要のではなく、一定数で社会参加をしたくないと思う人がいるということがわかります。社会参加の中で多いのは「趣味・スポーツ」と「自治会・町内会」というグループになります。社会参加というとやはり利害関係のないことをイメージする人が多いように思います。


◆仕事は社会参加

仕事を「自分の価値を、他の人に働きかけ、価値の交換を行うこと」と考えると仕事をすることも社会参加になります。たとえ作業中心の仕事でも社会参加を行っていることになります。副業も同じで収入の多い少ないに関わらず、どのような形でも社会参加を行っていると思います。収入が伴う活動が社会参加ではないということはありません。


◆ボランティア

社会参加の代表的な活動にボランティアがあります。災害があると全国各地からボランティアに参加する人がいます。災害時のボランティアを見ると日本人の心の中には誰かのために働きたいと思う気持ちがあるとつくづく思うのです。ボランティアも副業も「誰かのため」という気持ちが大切です。無償ではなく有償のボランティア活動もありますが、副業としてはなかなかできません。

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◆副業を始めるときに

副業を行う最も多い目的は「収入」です。収入は生活費を補うため、生活の水準を上げるために使われます。これは厳然たる事実ですので、副業を始まる時には副収入がなければならないといいうことです。50代60代で副業を始めるときには、収入という目的だけではなく、仕事しての副業、誰かのための副業を考えてはどうでしょうかというのが私の提案です。



人生後半戦の豊かさは、経済的な豊かさと心の豊かさを持ち続けることが理想的です。両方の豊かさを実現するための方法として「副業」という仕事のあり方についてこれからも考えていきたいと思います。 次回は「副業の方法」について考えてみたいと思います。