人生後半戦の働き方


前回は「雇用者としての副業の方法」を考えてみました。アルバイト・派遣などの副業方法、成果報酬による副業方法について考えてみました。今回は、雇用関係もなく、仲介業者もいない「起業」という働き方について考えてみたいと思います。




◆3つの必要なこと

「起業」からイメージするのは、独立して仕事を行うというイメージが強いと思います。独立するには3つの条件が必要です。

「商品・サービスとして提供するもの」「商品・サービスを必要とする顧客」「提供するものと顧客を結ぶ流通経路と支払方法」の3つです。この3つがあれば後は試行錯誤する意欲と情熱だけあれば独立ができます。


◆提供する商品とサービス


提供する商品とサービスがない場合は、仕入れるか、資格をとるか、フランチャイズに参加する、または独学で作り出すなどの方法もあります。いずれもお金と時間が必要になります。

副業を始める目的が「収入」ということは再三書いていますが、収入を得るために支出を先に行うことになります。支出を先に行うだけの資金と時間があるかどうかがポイントです。


◆顧客はいるか

商品・サービスを用意できても顧客がいなければ副業として成立しません。顧客を集めるには、広告宣伝という方法があります。広告宣伝は顧客に商品・サービスを届けるまでの流れの一部です。

顧客が欲しているモノ・コト、広告宣伝方法、問い合わせと販売窓口、アフタフォローまでを考えなければなりません。顧客と自分をつなぐ流れを作れるかどうかがポイントになります。


◆流通と支払

商品・サービスを顧客に届ける方法が流通で、顧客からお金の受取をする方法が支払です。流通は直接届ける場合もありますし、業者に依頼する場合もあります。お金も直接受け取る場合もありますが、クレジットなどの利用は常に考えておかなければなりません。

そして商品・サービスとお金を同時に交換しない場合は保証が必要になります。これは顧客側も考えることです。流通と支払の経路を確保できるかがポイントになります。

人生後半戦の働き方


◆第三者に頼む

自分ができないことは第三者に依頼する方法があります。この場合の第三者は信頼できる人であり、業者になります。ただ、第三者に依頼するということは、第三者の管理が必要になります。前述の3つの条件にもう1つ加わるわけです。

自分ができるけれども第三者に依頼したほうが効率が良い場合は依頼すべきですが、自分ができないことを依頼する時は第三者に依頼することはリスクになりかねません。信頼できる第三者に依頼できるかどうかがポイントになります。


◆副業と起業

3つ、もしくは4つの条件をクリアしなければ起業はできないのかというと、そんなことはありません。前述の条件は独立の条件であり、副業としての起業の条件ではありません。副業としての起業は、規模が小さいことによって条件が合わなくても始めることができます。

規模が小さいというのは、商品・サービスも顧客も限定的であるということです。流通も支払も限定的にすることによって副業としての起業は成り立ちます。簡単に言うと「手を広げすぎない」ということです。



副業を始めるということは、どのような副業を始めるにしても、起業を始めるポイントを踏襲しなければなりません。ニューシニア世代にとって一番注意しなければならないのは「慣れ」です。「熟れ」「狎れ」とも書きますが、十分に検討しないことがリスクを大きくしていまいます。

次回は「ニューシニア世代と起業」について考えてみたいと思います。