人生後半戦の働き方
「なんのために仕事をするのか」を考えると「何のために生きるのか」ということを考えてしまいいます。「仕事=生きること」ではないと思います。現在の仕事は生活のため、と考えている人が多いのではないでしょうか。



今より良くなりたいという気持ちが仕事になる



今より良くなりたい

「なんのために仕事をするのか」とGoogleで検索してみると多くの考え方がヒットします。多くの人が自分の考えを持っていることが分かります。私も自分なりの考え方があります。「今より良くなりたい」ために仕事をするのだと考えています。

自己成長ということではなく

「今より良くなりたいために仕事をする」と知人に話したときに「それは自己成長だね」と言われたことがあります。「今より良くなる」というのはいろいろな意味が含まれていて、自分だけが良くなれば良いということではありません。

今より悪くはなりたくない

「今より悪くなりたい」と思って仕事をする人はいないでしょう。「今より悪くなりたくはない」と思って仕事をする人はいると思いますが、その人も本心は「今より良くなりたい」と思っているのではないでしょうか。では「今より良くなりたい」ということを具体的に考えてみるとどうなるでしょうか。

健康面で良くなりたい

私が最も「今より良くなりたい」と思っているのは健康面です。健康面で今より悪くなる仕事はしません。肉体的にも精神的にも悪い方向に向かうだろうと思われる仕事は避けています。一方で健康に良いモノ・コトについては以前よりも興味が湧き情報を集めているので、仕事に反映できたら良いと思っています。

収入面で良くなりたい

「今より良くなりたい」と考えていることに収入面があります。これは健康面とも関係するのですが、健康に良いモノが欲しい、健康に良いコトをしたいという欲求を満たすためです。また、健康のために頑張らない、無理をしない生活をするには少なからずコストがかかるからです。

仕事には必ず相手がいる

「今より良くなりたいために仕事をする」のは健康面と収入面だけではありません。仕事には必ず「相手」がいます。顧客、取引先、パートナーなど多くの人との人間関係とう「対人面」があります。仕事をするということは「相手」にも今より良くなって欲しいという気持ちをもって仕事をしなけらばなりません。

感謝を金銭で伝える

「相手」が「今より良くなる」と「感謝」の気持ちを表します。「感謝」が言葉や表情だけでなく、物理的なモノやコトで感謝の気持ちを伝えます。この気持ちが金銭で表されると収入につながります。ただ金銭だけでなく、モノであったりサービスであったり、時には顧客の紹介であったりもします。



仕事への信用と人への信頼



感謝は仕事の結果

「感謝」の気持ちというのは仕事の結果です。ところが売買や取引が行われると同時に、金銭とモノやコトの交換することが多いのが現実です。場合によっては先払い、または感謝の気持ちがなくても金銭の支払いが行われます。それは仕事に対する「信用」があるからです。

信頼から信用へ

では信用のある仕事を行うためには何が必要なのでしょうか。まずは仕事をしている自分を信頼してもらうことが大切です。人間に対する信頼から仕事に対する信用が生まれることが多いのです。そのためには、なぜこの仕事をしているのか、この仕事をするために力を注いでいることはなどを説明することが大切になってくるのです。

キャリアとスキル

人生後半戦でもこの図式は代わりはありません。現在の仕事はキャリア(経験)やスキル(技能)で評価されていると同時に、その人のへの信頼とその人がこれから成すであろう仕事への信用から評価されているのです。人生後半戦の自分への信頼はどのようにして作られているかを考えれば、仕事の選び方も作り方も自ずとわかってくるでしょう。

人生後半戦の信頼と信用

定年後に同じ業種・職種で仕事を続ける人もいれば、まったく異なった業種・職種の仕事を始める人もいます。定年後の雇用延長などは同じ業種・職種の仕事を選ぶことになります。一方で、退職後はパン屋・蕎麦屋などを開業する人もいます。その人がどのように信頼されていたか、その人の仕事が信用されていたかによって道の選び方が変わってくるのです。


今より良くなるということは幸福度を上げること



幸福度を上げる

「今より良くなること」というのは、健康面・収入面・対人面の3つから考えられると書きました。「良くなる」ということは、仕事上では顧客満足度を上げるとか、従業員満足度を上げること言われてきました。最近では満足度の他に幸福度を上げるとも言われます。

5つの幸福

幸福度を上げるためにはどのような方法があるのでしょうか。「モチベーション革命(尾原和啓著)」では、マーティン・セグリマンが唱える5つの幸福について書かれています。「達成・快楽・良好な人間関係・意味合い・没頭」の5つです。仕事をする上での幸福度にも通じるところがあります。

老後の仕事

人生後半戦、特に老後の仕事として収入に関わらない仕事をしている人がいます。収入以外の仕事の目的は、前述の「達成・快楽・良好な人間関係・意味合い・没頭」に関わっていると思います。例えば、親の介護というのも人生後半戦の大きな仕事ですが、良好な人間関係や意味合いを仕事の目的としているのではないでしょうか。


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人生後半戦の仕事は自分で選ぶか、自分で作りたいものです。雇用延長で就く仕事は必ずしも自分で選ぶことはできません。既にある仕事から自分で選び転職できるとも限りません。自分で仕事を作ることが理想的ですが、誰もが作ることはできません。

自分で選ぶにせよ、自分で作るにせよ、自分という人間を信頼してもらうことが先決です。自分は何も悪いことはしていない、だから信頼されるとは限りません。良いことをしていても、そのことを知らなければ信頼されるには足らないわけです。

信頼されなければ、仕事の信用も得られませんし、仕事を選ぶことも仕事を作ることもできないのです。人生後半戦の仕事は、立派な履歴書よりも信頼される思考と行動が大切になるのです。

次回は、人生後半戦の仕事と働き方をライフワークとして考えてみたいと思います。