人生後半戦の働き方
ミニマルビジネスは「誰でもできる、短期間で稼げる仕事」ではありません。これからは「誰でもできる、短期間で稼げる仕事」は、ロボットやAIのみならず日本語の話せない外国人にとって代わられるでしょう。
人生後半戦のミニマルビジネスの始め方とは・・
 


ミニマルビジネスの3つのこだわり


ひとりビジネス

ミニマルビジネスは「ひとり」で行うビジネスです。個人事業主、フリーランス、独立業務請負人(Independent Contractor)など、ひとりで行うビジネスです。パートナーはいても雇用関係はありません。雇わない、雇われない働き方です。

ビジネスという仕事

ビジネスには「目的」があります。例えば会社で働く人は会社のビジネスの「目的」を達成するために働きます。ひとりビジネスでは自分の仕事の「目的」を達成するために働きます。何をビジネスの「目的」とするかは自分が決めることです。

在宅ワーク

ビジネスを行うためには経営資源である「ヒト・モノ・カネ・情報」の他に、「時間」と「場所」が必要になります。ひとりビジネスを行う最適の「時間」と「場所」の使い方を「在宅」という働き方に集約します。

在宅という仕事場

「在宅」で可能な仕事しか行わないという狭い考え方ではありません。働く環境のベースが「在宅」であるということです。ベース(base)とは「基点・基地」を意味していますので、外出先で仕事をすることもあります。

誰かのために

ビジネスの目的は「誰かのために」という考え方が必要です。「自分の好きなことを仕事にする」だけではビジネスにはなりません。自分の好きなことが「誰かのため」になっているのであれば結果としてはビジネスとして成り立ちます。

「する」と「やる」

ビジネスを始めるときは、「自分の好きなこと」を先に考えるよりも「誰かのために」を先に考えます。
自分の好きことを「する」、誰かために「やる」の違いです。したがってビジネスの「目的」も「誰かのために」を考えることが重要です。



「好きなこと」や「やりたいこと」を仕事にする


「好きなこと」を仕事にするという発想

「好きなこと」を仕事にするかどうかは重要なことではなく、「好きなこと」が「誰かのために」なっているかどうかが重要なことです。「好きなこと」とは自分が好きなことであって他の人が好きとは限りません。「良いものを作れば売れる」という発想と似ていると思います。

「やりたいこと」を仕事にするという発想

「好きなことをする」と「やりたいことをやる」とは同じ意味のようにも思えますが、前者は「自分のために」好きなことをする、後者は「誰かのために」やりたいことをやるという意味です。

「誰か」とは誰なのかという疑問

「誰かのために」の誰かとは、例えば「〇〇〇について困っている人」というように漠然とした人を指すこともできますし、「自分の子供のために」というように具体的な特定の人を指すこともできます。

「好きなこと」の中から見つける

「好きなこと」は1つとは限りません。好きな程度には差があっても、「好きなこと」をすべて考え出してみて、その中から「誰かのために」なることを見つけてはどうでしょうか。「自分が好きな100のこと」を書き出してみてはどうでしょう。



「できること」や「得意なこと」を仕事にする


「できること」を仕事にするという発想

誰にでも「できること」はあります。自分にはできることでも他の人にはできないことは仕事になる可能性があります。誰にでも「できること」は仕事にはなりません。冒頭に書いたように、ロボットやAIのみならず日本語の話せない外国人にとって代わられるでしょう。

「得意なこと」を仕事にするという発想

「できること」の中でも「得意なこと」は仕事になる可能性が大きくなります。「得意なこと」というのは他の人と比較することが前提になります。例えば、何かのコンテストで優勝したとか、資格などを持っているということが客観的な目安となります。

どこから始めればよいのか?

「好きなこと」「やりたいこと」「できること」「得意なこと」の4つの中でどこから考えればよいのでしょうか。考える順番は特にありませんが、「誰かのため」を考えると最終的には「やりたいこと」にたどりつかなければなりません。

考えることは誰でもできるはず

前述の4つのことを考えることは誰でもできるはずです。考えながら書き出してみることで、重複や漏れも確認できます。「好きなこと」は誰でも書くことができるでしょう。もし書けなければ「嫌いなこと」も書き出してみると「好きなこと」も書けるようになります。

大切なのは考えることではない

考えるだけではなく書き出すことが大切なのは「行動すること」だからです。「好きなこと」をいくら書き出しても仕事にはなりません。仕事にするには「行動すること」が伴わなければならないのです。

考えては行動し、行動しては考える、これが仕事をビジネスにする一番大切なことです。




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働き方には「頭と体」つまり「頭脳労働と肉体労働」があると言われてきました。どちらも「労働」です。私は「頭と体」の他に「心」も忘れてはならないと思います。「好きなこと」というのは「頭と体」ではなく「心」で思うことです。

「頭と体」で仕事はできますが、「心」だけでは仕事はできません。「頭と体と心」の3つのバランスを取れた仕事が理想的だと考えています。人生後半戦はたとえ小さなビジネスでも「頭と体と心」を使った仕事をしたいものです。そのための「ひとりビジネス」だと思っています。

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バリー・シュワルツ@TED2014
「我々の仕事の考え方は間違っている」