経験と知識をミニマルビジネスにするために

経験と知識の両方があればビジネスできるというわけではありません。経験も知識も過去の事実であり、これから未来の仕事を確実に保証するものではないのです。



★経験と知識をニッチな領域に活かす


経験とミニマルビジネス

前回もお話ししたように、ミニマルビジネスを始めるには4つのパターンがあります。
  1. 現在の仕事の経験をミニマルビジネスに活かす方法
  2. 過去の仕事の経験をミニマルビジネスに活かす方法
  3. 知識はあるが経験のないことをミニマルビジネスにする方法
  4. 経験も知識もないことをミニマルビジネスにする方法

ニッチな領域で細く長く

ミニマルビジネスは「ひとりビジネス」ですので規模を追求するビジネスではありません。ニッチな領域で細く長く行うビジネスです。経験を活かすということはすでにその領域が存在しますので、そのままビジネスを始めるのではなく絞り込む必要があります。

経験はないが知識はある

初めての仕事は誰でも経験はありません。ゼロからの出発です。経験がないと仕事ができないとするならば、すでに行っているビジネスで経験を積むことになります。人生後半戦でも、ゼロから始めて経験を積む人もいますが、総じて経験だけでなく知識欲が旺盛な人だといえます。

経験と知識を活かすとは

経験と知識を「活かす」とは、身につけている経験と知識をそのまま使うということだけでなく、新しい切り口で活かすということです。そのまま使うことだけを考えるのであれば仕事は進歩しません。仕事、特にビジネスは常に新しいことへの挑戦だからです。




資格で知識を証明し、10年後も経験を活かす


10年後も経験を活かす

現在の仕事は機械の操作抜きに仕事は成り立ちません。特にパソコンを使った仕事は、ITエンジニアだけでなく、ありとあらゆる職種で要求されています。自分の経験をこれから10年後も活かすためには、パソコンを使った仕事に置きかえることを考える必要があるでしょう。

資格で知識の証明をする

パソコンを使う仕事にはいろいろな資格があります。技術的な資格から広く一般的な資格まであります。国家資格もあれば民間資格もあります。「資格」はある一定の知識があることの証明になり、資格の難易度から知識の優劣を判断することができます。ただし知識だけであって経験が伴っている証明になるとは限りません。

ITパスポートという資格

情報系の資格では、エンジニアとしての資格の他に広く一般的な知識を試す資格試験があります。「ITパスポート」という国家資格で、合格率は約50%です。注目すべきなのは小学生でも10人中6人(平成29年12月度)が合格し、一方では学生全体よりも社会人のほうが合格率が高いという資格です。広く知識があることを証明できる資格といえるでしょう。


個人情報保護士という資格

「個人情報保護士」という民間資格は、「情報」という名称は付きますが情報系の資格というよりも管理系の資格といったほうがよいと思います。個人情報保護法、マイナンバー法から出題され、法律の知識と解釈が問われる資格です。合格率は30%台ですのである程度の勉強は必要です。


資格×資格×経験でニッチな領域を開拓する


ITパスポートと個人情報保護士

「ITパスポート」と「個人情報保護士」の資格を持っているだけでは、経験と知識を活かす仕事には結び付きません。バラバラの状態ではなく、これらの資格と経験を掛け合わせてニッチな領域を生み出すことができると考えるのです。 「ITパスポート × 個人情報保護士 × 経験 = ニッチな領域」

ニッチな領域を生み出す

例えば、学生を対象にした「ITパスポート講座」を開くこともできます。過去問はネット上に公開されていますので、解説を加えながら指導することもできます。実際に指導する前に、ネットで過去問の解説を行うブログなどを公開してテストしてみることもできます。このときに「個人情報保護士」の資格があるかどうかで知識の信頼度も変わってきます。


ニッチな領域で欲張らない

ニッチな領域でミニマルビジネスを行うときには「欲張らない」ことです。細く長く、10年後も経験を活かすこと考えるのが肝要です。「ITパスポート」の資格を取ることが一般的になれば、ニッチな領域ではなくなります。そのときまでに「ITパスポート指導者養成講座」「定年前のITパスポート講座」などニッチな領域をさらに深堀りすることも可能です。




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たまたま「ITパスポート」の過去問に対する質問を受けることになり、例に取り上げてみました。他にも「資格 × 資格 × 経験」でミニマルビジネスの領域を開拓することができると思います。

「個人情報保護士」は非IT系の資格だと想像がつくと思いますが、「ITパスポート」も非IT系の合格率が高いのです。ここで役立つ経験は、情報系・管理系の仕事の経験の他にも、過去に家庭教師をしたことがある、チームリーダーや後輩の指導をしたことがあるという経験も役に立ちます。

人生後半戦のミニマルビジネスで「経験を活かす」ためには、切り口を変える頭の柔らかさが必要なのです。