50代60代からは暮らすように働く #6 どんな仕事をして働くか

「仕事をする」という言い方には「仕事」と「働く」という2つの意味があります。「仕事」には職業、「働く」には職場という暗黙の意味があるよう思います。「お仕事は?」と聞かれたときになんと答えるでしょうか?



名刺は仕事をしていることを証明する魔法の紙きれ


仕事をしている証

前回までは働き方について考えてきました。今回は仕事の内容について考えてみたいと思います。唐突ですが、現在は名刺を何種類持っているでしょうか。現役で仕事をしている人は、会社や組織から支給された名刺をお持ちだと思います。名刺は仕事をしている証のように考えられています。よく考えると身分証明書とは違い仕事をしている証ではないのです。 

大きく書かれているのは

名刺には「氏名・所属・連絡先」が書かれていると思います。氏名は個人を表すものですが、所属・連絡先は個人を表すものではありません。所属や連絡先より氏名が大きく中央に書かれている名刺が多いと思います。所属先つまり会社や組織が大きい時は、個人の氏名よりも所属先の方が大きく書かれている方が理にかなっていると思いませんか? 

プライベートに関わること

また、名刺にはプライベート・プライバシーに関わることを載せないことが多いと思います。なかには出身や趣味、信条などを載せている名刺をいただくこともありますが、職種や所属先の方針なのかもしれません。個人で仕事をされている方でも、プライベート・プライバシーに関わる情報を載せている方もいますが・・ リスクもあります。

副業と定年後の名刺

副業を行っていたり、ボランティアなどの別の組織に所属しているときは、2枚めの名刺を持っているかもしれません。また定年後に自分で名刺を作る方もいらっしゃいます。本業の名刺もしくは現役で働いていた時の名刺と同じようなレイアウトで、プライベート・プライバシーに関わること載せているのではないでしょうか。



過去・現在・未来のどの部分を名刺に載せるか


自分名刺を考える

自分名刺とは自己紹介用の名刺です。考えるだけで作る必要はありません。一般的な名刺の大きさは55mm×91mmです。この中に自己紹介を書き込むわけですが、表裏を使っても書く内容には限りがあります。50年60年という過去のことを書くのか、現在から将来について書くのかは自分で決めることです。

エレベーターピッチ

「エレベーターピッチ」とは短時間で行う自己紹介・自己アピール・セールストークの手法です。文字通り、エレベーターに乗っている時間、待っている時間に行うプレゼン術です。エレベーターピッチは長くて30秒ですが、名刺を初見で見る時間はほんの数秒です。数秒間の間に印象付けるためには、「何によって憶えられたいか」を前面に出す必要があります。

参考:瞬間のプレゼン法!エレベーターピッチの簡単な作り方
参考:3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

50代60代をスタートにして

50代60代までに何をしたかで人生後半戦の働き方・暮らし方が変わります。また50代60代から何をするかを明らかにすることで人生後半戦の働き方・暮らし方を変えることができます。過去の経験・技能・知識を活かして人生後半戦を送ることもできますし、過去とは全く別の人生後半戦を送ることもできます。名刺に載せることは過去のことでしょうか、それともこれからのことでしょうか。

名刺を考えるときに注意すること

50代60代からの名刺を考えるときには、やはり相手に渡すことが前提になりますので、連絡先を載せることになります。ここで注意しなければならないのが、連絡先だけが独り歩きしてしまうことです。スマホの番号は今では個人を特定するIDと同じように使われていますので、むやみに載せいない方がよいと思います。自分で変更可能な連絡方法、メルアドやSNSアカウントなどが無難です。



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「名刺を考える」ことは「名刺を作る」が目的ではありません。「名刺を考える」ことで過去・現在・未来を線でつなぎ、これからの働き方を考えるのが目的です。自分名刺の作り方を紹介した本もサイトもたくさんありますので検索してみてください。

「考え方」は方法論であり結果を約束するものではありません。同じ素材でも調理の仕方によって料理が変わります。そしてその料理が美味しいか美味しくないかは食べた人によって異なります。

方法論を結果に結びつけるには、素材の良し悪し、方法論の良し悪し、本人の良し悪しもありますが、「結果」を受け入れてもらえるかどうかということに尽きます。名刺を考えて満足するのではなく、「結果」に結び付けられるように行動しましょう。50代60代に求められるのは年寄りの冷や水さながらの「実行力」なのです。