人生後半戦の働き方
「暮らすように働く」とは「暮らしの一部として働く」という考え方です。人生後半戦で考えなければならないのは、仕事側から生活を考えるのではなく、生活側から仕事を考えることに変えることです。


人生後半戦、最後の25年は暮らしが中心


働くと暮らす

人生100年時代、50歳から人生後半戦が始まると考えると75歳が節目になります。現在の健康寿命が男女とも70代前半ですので、50歳から74歳までは働く側から暮らしを考えることができても、75歳以降は暮らすことだけを考えるだけになってしまう可能性が高いのです。

働くことで得られるもの

働くことによって選られるものが2つあります。1つは「お金」、もう1つは「成果」です。「お金=成果」ではありません。「成果」はスキルとかキャリアとも言われ、個人が身につける能力です。特定の分野で能力を発揮することで「職業」として認められて「仕事」と呼ぶようになります。

暮らすことで得られるもの

では、暮らすことで得られるものは何でしょうか。働くことによって得られるものは、人によって答えは違いますが答えられない人は少ないと思います。ところが暮らすことによって得られるものは、働くことに比べて答えることが難しくなります。私にとって暮らすことによて得られるものは「愛情」です。

愛情とは好きなこと

「愛情」を別なことで置きかえると「好きなこと」です。自分に対する愛情も家族に対する愛情も、好きなことをする時間もすべて「愛情」として置きかえることができます。愛情は感性を身につけ、磨くことができます。「暮らすように働く」とは「好きなことを仕事にする」という意味でもあります。




好きなことを仕事に、好きな働き方で仕事を


働くことと暮らすこと

「働くこと」で得られるものは「お金」と「仕事」、「暮らすこと」で得られるものは「愛情」と「感性」です。暮らし方に理想があるように、働き方にも理想があります。愛情と感性があふれる暮らし方、お金と仕事で満たされる働き方、理想を持つことは誰でもできます。

人生後半戦の働き方

人生後半戦では「どのように働き、どのように暮らすか」という考え方は、働き方から暮らし方へのアプローチから、暮らし方から働き方へのアプローチに変わります。つまり暮らし方重視の働き方に変えることが必要になります。このアプローチの変化は人生後半戦でなくてもできるのですが、人生後半戦は健康寿命を意識しながら変えなければなりません。

好きなことを仕事にする

人生後半戦は「好きなことを仕事にすること」を勧める情報も多くあります。私は本質的には賛成ですが、途中経過を抜きにして勧めている情報には違和感とリスクを感じています。少なくとも好きなことを暮らしの中に見つけてることが、好きなことを仕事にできる条件だと思います。

好きな働き方で仕事をする

もう1つ、人生後半戦は「好きな働き方で仕事をすること」も考えてみてはどうでしょうか。前述のとおり「お金=成果」ではないように「お金=仕事」でもありません。好きな働き方で仕事がすることとお金を稼ぐこととは別です。人生後半戦は「好きなことを仕事にし、好きな働き方で仕事をする」ことで人生のゴールを豊かにできる思います。




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「仕事をする」という意味には「働く・お金を稼ぐ・成果を出す」という意味で使われ、どの意味で使われているかは前後関係で判断しています。「生活をする」も「暮らす・生きる・お金を使う」という意味があり、「仕事をする」と同じように前後関係で判断します。

「ワークライフバランス」を「仕事と生活の調和」の意味で使う時にはどの意味で使っているかというと「働き方と暮らし方」であり、その対象は「お金と時間」になっています。「仕事」は「生活」の一部であり、生活で得られる「愛情」を成果として「仕事」に反映するという考えはありません。

「生活がきちんとできなければ仕事もきちんとできない」という言葉を聞いたことがあると思います。実際にきちんとしているかは別にしても、理想的な生活を行う気持ちがなければ、理想的な仕事を行うことはできません。人生後半戦を迎えた時にはこの気持ちを見直す時期だと思いますし、すでに人生後半戦を迎えている人はこの気持ちについてもう一度考えてみてはどうでしょうか。