50代60代から始めるミニマルビジネス #2 50代と60代の働き方の違い

50代と60代の働き方は同一線上

50代の働き方は過去の延長線上の働き方であり、60代の働き方は終わりを見据えた働き方となります。50代と60代の働き方の違いは過去を見るか未来を見るかの違いです。では働き方を変えることはできるのでしょうか。



仕事と働き方の違い

50代と60代の働き方の違いを考える前に、「仕事」と「働き方」の違いについて簡単に確認します。仕事とは職業のことであり、職種も業種も所属している組織が決めていることであって自分では決められません。実際に仕事を行なっているのは組織であり、個人は組織の仕事に参加しているのです。

参加の仕方が働き方

働き方は組織の仕事への参加の仕方であり、権利や義務を伴って雇用関係が生じます。参加する目的は組織の仕事をしたいという積極的な場合もあれば、雇用条件による場合もあります。何をしたいかが仕事、いくら稼ぎたいかが働き方とも言えるでしょう。




50代60代の働き方を変えるのは支出と収入のバランス


仕事重視の50代60代? 

「いくら稼ぎたいかではない、この仕事をしいたいんだ」という50代60代よりも、「今まで稼いできた額を減らしたくない」という50代60代の方が多いのではないでしょうか。固定している支出を満たすだけの収入が欲しいと考えるのだと思います。

50代の働き方は支出ありき

50代で考えられる大きな支出は、住宅や教育などのローンの他に、老後資金としての貯蓄・投資などがあります。また現役で働いている人にとっては生命保険料なども大きな負担となっている場合もあります。ローン返済と貯蓄・投資・保険の板挟みの状態が続いています。

60代の働き方は老後ありき

60代は大きな支出の見通しがつき、収入の用途は老後の資金へと一足飛びになる一方で、娯楽費・交際費の支出が大きく減少しないのは自分たちが楽しむための資金として使われるからだと考えられます。これはシニア消費狙いの市場が増えていることからもわかります。

生活のために働く

よく言われるのが「生活のために働く」ということですが、これは最低限の生活をするために働くという意味ではなく、今までの生活を維持するために働くという意味です。自分が楽しみにしているモノやコトはそのままで、生活のために働くということです。

人生後半戦の働き方3
上表には住宅ローンの返済など、借入の返済、貯蓄、投資、財産購入は含まれていません。詳しくは「家計調査のしくみと見方(総務省統計局)」をご覧ください。

50代60代で働き方を変えることはできるのだろうか


50代で働き方を変えるには

50代になっても自分の働く能力は衰えていないと考えている人もいますが、それは20代、30代ではなく40代と比べているのではないでしょうか。実際に話を聞いてみると40代どころか3~4年前よりはということもあります。まずは自分の能力判断をすることが必要です。

社内での能力と社外での能力

能力を判断するときには社内だけではなく社外での能力と比較すると自分の市場価値が分かります。組織の規模が市場価値に反映されることもがりますが、ほとんどの場合は自分の価値を高く見積もっていることの方が多いのです。

60代で働き方を変えるには

60代になって同じ組織内で働き方を変えることは容易ではありません。継続雇用・定年延長・定年廃止といろいろな方法で個雇期間を長くする方法が取られています。60代は働き方も変われば、収入も変わるということです。もし60代での働き方を変えるのであれば50代から準備が必要です。

60代はお荷物か?、戦力か?

組織によっても異なりますが、労働力の高齢化を予測していた組織であればお荷物となることはないでしょう。適材適所として戦力化されると思います。ところが高齢化の対応を慌てて行なっている組織ではお荷物にならざるを得ません。

自らの働き方を決めるのは

50代60代の働き方を決めるのは組織ではなく自分自身です。組織は働き方を提示するだけで、その中から選択するのは自分です。選択の中には「退職」という選択もあります。退職後の働き方は自分自身で決めなければなりません。




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60代から働き方を変えるのは容易でないと書きましたが、大きな問題点となるのは加齢による労働能力の低下と健康のリスクです。組織の仕事は継続することが前提になるので、これらのリスクをできるだけ小さくしておかなければなりません。

また60代から働き方を変えるには50代での準備が必要になります。少なくとも3年ぐらいの準備期間が必要になります。仕事を辞めて準備期間を作ることもできますが、仕事と同時に行うのが理想でしょう。そうなると生活を変え、時間も支出も準備期間に充てることが必要です。



「ミニマルビジネス」は人生後半戦の「仕事と働き方」を変える選択肢の1つです。何を準備するべきなのかを次回はお話ししたいと思います。