50代60代から始めるミニマルビジネス #8 シングルはシンプルである

いいことづくめ

1度に1つのことを行うというシンプルな考え方で仕事に集中することができ、時間も短くなり仕事の質も上がり、結果的に信用を得ることができるといういいことづくめの「シングルタスク」について前回はお話ししました。



シングルの意味

「シングル:single」という意味を調べると、「1つ」という意味の他に「選び出す」という意味の動詞があります。多くのモノやコトから選び出して「1つ」に絞ることを意味すると考えれば、重要なことは「1つ」ではなく「選び出す」ということになります。

選ぶことが重要

何かに集中するためには、集中するモノやコトを選ぶことから始まります。選ぶ対象を間違えると、時間がかかるかもしれませんし、質を上げることも信用を得ることもできないかもしれません。「シングルタスク」という本を読んで「選ぶこと」についても考えました。

優先順位を付ける

モノやコトを選ぶときにはどのような順で選ぶでしょうか。よく言われるのが、重要度と緊急度に応じて優先順位をつけるという考え方です。緊急度が高くかつ重要度も高いモノやコトが最優先で、緊急度も重要度も低いコトやモノの優先度が最も低いという考え方です。

重要度か緊急度か

残る2つの選択、緊急度が高くて重要度が低い、重要度が高くて緊急度が低いモノやコトを比べた場合はどちらを優先すべきでしょうか。後者の重要度が高くて緊急度が低いモノやコトに時間を割くようにすることがよく勧められています。





緊急度と重要度は価値観によって変わる


緊急度は数字で表す

実際に選んだり判断するときには、重要度と緊急度の高さによってどちらを選ぶかが変わります。緊急度は今日中に、今週中にというように時間という数値で表すことができます。緊急度が低いことは、いつかやろうというように「いつか」という曖昧な言葉で表すことが多いものです。

重要度は何で表すか

重要度の考え方は人によって、時や場所によって変わります。コップ一杯の水、100円という金額の価値も人・時・場所などによって変わるのです。ところが変わるのは価値観であって価値そのものではありません。価値観が変わらないコトやモノが重要度の基準になります。

仕事は価値観で選ぶ

仕事を選ぶときは価値観が変わらない仕事を選ぶことが大切です。働き方を選ぶときは仕事の価値観を優先することで、仕事よりも優先順位は落ちます。例えば傍目にはきつそうな働き方でも、価値観が高ければ仕事を続けるようにです。もっと具体的に言えば給料が高ければき長時間労働もありということです。

好きなことを仕事に 

この価値観を「好きなこと」と表現すると「好きなことを仕事にする」となります。したがって「好きなこと」を仕事にするということは必ずしも「楽(らく)」な働き方とは限らないのです。「好き」と「楽」が共存するとは限らないことを頭に入れておかなければなりません。




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50代60代になって、これから先の仕事と働き方を考えた時にとのような価値観で考えるでしょうか。「好きなこと」という仕事の内容でしょうか、それとも「楽なこと」という働き方でしょうか。両方という考え方もあるでしょうし、その他の価値観もあると思います。

若い頃は年相応に価値観が変わることもあります。50代60代では今まで生きてきた中で価値観が作られています。こらから変わることはあっても大きく変わることはないでしょうし、若い頃のように簡単には変えることもできません。

今までに作られた価値観を変えるのではなく絞り込むことによって、50代60代の仕事と働き方を具体的に考えることができると思います。仕事と働き方だけではなく、生活と暮らし方、ひいては人生後半戦の生き方にも及ぶかもしれません。

「シングルタスク」はシンプルではあるけれども、シングルは「1つ」という意味でのシングルではなく「選び出す」というシングルの意味の大切さを改めて考えさせられました。
次回は「ミニマルビジネス」の価値観についてお話ししたいと思います。