ミニマルビジネスという仕事と働き方 #2 仕事と働くことの違いはなにか?

仕事とは働くことか

「仕事」と「働くこと」の違いについての考え方は、語源・当て字・英語訳などさまざまあります。「仕事をする=働く」と意味で使うことが多いと思いますが、「働く」の中の1つとして「仕事をする」という意味があるのではないでしょうか。



仕事とは事を為すという意味だけではない


仕事はし・ごと

「仕事」は「し・ごと」と読みますが、「し」は「する(為る)」の連用形だという説があり、「仕事」の意味は「事をする」という行為だと考えることができます。この意味では「働く」と同じ意味で考えることができます。 

仕えるの意味は

「しごと」の「し」に「仕」を用いた表現は江戸時代には見られたそうで、単に「する」ではなく「誰かに仕える、なにかに仕える」という意味で使われたのではないかと想像できます。江戸時代といえば武士の時代、殿に仕えるという意味もあったのでしょう。

目上の者に仕える

「仕える」は、日本には「神道」という宗教というか古来からの伝統・伝説があり、神を奉り仕えるという意味でも使われますし、儒教の「目上の者を敬う」という意味で年長者に仕え従うという意味もあります。これが上位下達となり目上の者に仕えるという意味で「仕事」となったのかもしれません。

お金を稼ぐのが職業

「現代における「仕事」とは、会社に仕える、国に仕えるなど広い意味で社会に仕えるという意味で使います。その一方で「仕事」は「生業(なりわい)」と言う意味で生活を行うための「職業」を意味します。生活を行うためには「お金」が必要ですので「職業」は「お金を稼ぐ手段」も意味しています。遠回りに「仕事をする=職業に就く=お金を稼ぐ」ということです。




働くだけでは仕事とは言えないのは


働くの意味は

「働く」は漢字をそのまま解釈すると「人が動く」ことですから、「仕事」も働くの1つですし、人だけではなく「この機械はよく働いてくれた」というように人以外にも使います。ただし遊んでいたり、趣味でなにかを行う場合は「働く」という言葉は使いません。

働く目的は

「働く」とは目的によって使い方が変わります。仕事をする目的とは「誰かのため」と「なにかのため」という目的があって、「なにか」の1つに「生活のため=お金を稼ぐため」という目的があります。お金を稼ぐ方法の1つとして組織に所属することがあり「職業=仕事をする」として使われています。

ボランティアは

ボランティアは仕事でしょうか。ボランティアは奉仕活動と呼ばれることもあります。ここでまた「仕える」が関わってきます。「奉」には「差し出す」という意味があり「自分の力=働くこと」を無償で差し出すことを意味して使われています。

社会活動として

ボランティアには有償ボランティアという考え方もありますが、日本では一般的ではありません。食事や作業に要する物が配られることもありますが、有償とは違います。したがってボランティアは生活のためでもなく、お金のためでもない、誰かのための社会活動だと言えます。




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50代60代の仕事の意味とは


50代60代になると「仕事」と「働く」はほぼ同じに考えられます。仕事をしていないことを「無職」と言うように、「仕事」と「職業」もほぼ同じに考えていると思います。「仕事=職業=働く」となるわけです。

現在の「仕事」の目的は「生活のため・お金のため」の他に、「誰かのため・なにかのため」という目的があるはずです。定年で退職をするとこれらの目的がなくなってしまうように考えられています。

目的が断たれたときに、「生活のため・お金のため」は手段を変えることによって実現できるかもしれません。雇用延長・転職・アルバイトなどです。では「誰かのため・なにかのため」はどうでしょうか。

ボランティアや自治会などの社会活動という方法もあります。また独立起業することによって「生活のため・お金のため」と「誰かのため・なにかのため」の両方を手に入れることができるかもしれません。

50代60代は初めて社会人となった時と同じように「仕事とは?」「働くとは?」をもう一度考え直す時期だと思います。
次回は「趣味でちょっとだけ稼ぐ」についてお話しします。