
ネット銀行とメガバンク
自分と同じようにミニマルなビジネスを気楽に行っている仲間と話していた時のことだった。「銀行はどこを使ってる?」と聞かれた。仕事相手からネット銀行への振り込みはできないと言われたそうだ。いまどき・・
ネット銀行は危ないとでも思っているのだろうか
ネット銀行には振り込めない
「ネット銀行には振り込めない」と言われたことは私も経験したが、10年くらい前のことだったと思う。いまどきネット銀行を銀行だと思っていない人はいないと思うが、お堅い組織ではまだそういう決まりがあるのだろう。
個人口座では振り込めない
おまけに個人口座を指定したら、個人口座にも振り込めないと言われたそうだ。仕方なく新たに口座を開こうと金融機関へ行くと、定年退職後に口座を開くのはなかなか手続きが大変らしい。もっとも職業欄に「無職」と書いたことが発端だったらしいが。
銀行預金は貸金庫状態かも
普通預金でも定期預金でも金利はあってないようなもの、ATM手数料で赤字になってしまうような利率だ。手数料を払ってお金を預けている貸金庫のようになってしまった。だったらコンビニで気軽に入出金ができるネット銀行の方が便利でいい。
ネット銀行とメガバンバンク
私は支払いにネット銀行をよく使っている。入金はネット銀行を運営しているメガバンクを指定している、と言えばもうお分かりだろう。三菱UFJ銀行とじぶん銀行の組み合わせで利用しているのだ。加えてauウォレットカードで支払いをしている。
インターネットバンキングとネット銀行は同じ!?
インターネットバンキングは
三菱UFJ銀行にももちろんインターネットバンキングというサービスがあり、利用できるようにしている。じぶん銀行にわざわざ資金移動してから支払いに使っているのは、入金口座と出金口座を使い分けて管理しているからだ。
ネット銀行は支払いだけ
仕事用の支払いはネット銀行で行っている。じぶん銀行のステージは「+3」だが、今のところ振り込みは少ないので十分に足りている。ネットや店舗で支払いするときはプリペイドカードで支払っている。現金が必要な時はコンビニATMを使っている。
プリカとクレカの使い分け
以前は仕事用の支払いにクレジットカードを使っていたが、今はほとんどプリカで支払っている。クレカしか使えないときもあるので一応は持っている。ちなみにクレカも退職後は作りづらいらしいので早めに在職中に作っておいた方がよい。プリカはLINEPAYカードとauウォレットカードだ。
じぶん銀行からスマホデビカが
2019年春頃には、じぶん銀行がスマホから直接デビットカードと同じように口座から引き落としができるようになるらしい。こうなるとプリカを使うのも限られてしまいそうだ。中国ではスマホでのバーコード支払いが主流らしいが、いまいち面倒くさい。
参考 :じぶん銀行、2019年春に「スマホデビット」決済を開始QUICPay+で支払い(IT Media Mobile)
ミニマルビジネスに既存の銀行口座は必要ない
銀行の本来のビジネスモデルである、資金を預かって利息を付け、その資金を利子を付けて融資するという流れは崩れている。利息は付くがATM手数料で吹っ飛ぶような利率だ。となるとお金を預ける魅力はない。
ミニマルビジネスで融資を受けるかというと、融資を受けてまでミニマルビジネスを行うことは勧めない。マイクロビジネス、否、スモールビジネスくらいにまで規模が大きくなってからで十分だ。私は規模を大きくするよりも、複数のマイクロビジネスを行うことをお勧めしている。(聞かれたときだけではあるが)
50代60代からミニマルビジネスでも副業・兼業でも始めようと考えているのであれば、在職中に銀行口座とクレカは作っておくべきだ。もっとも資金が豊富にあれば、それを証明するだけで銀行口座もクレカも作れるらしい、そんなもんだ。
ミニマルビジネスでの銀行の役割は、資金の移動を現金で行わなくてもよいサービスが整っていることであり、そう考えるとネット銀行の存在はとてもありがたい。
佐々木 大輔 日本実業出版社 2018-06-28