目線を変えるとミニマルビジネスになる #6 乗客目線のタクシー
乗客目線とは

売る側の仕事をしている人は誰でも買う側にもなります。買う側、つまり顧客でもある訳です。タクシーは将来なくなる仕事の1つにあげられています。乗客目線で考えた時には果たしてそうなるでしょうか。


乗り物だけがタクシーという交通機関ではない


道と乗り物と人

タクシーの仕事を人を運ぶという仕事に限って考えると、都市交通の整備が進む中では確かに将来なくなる仕事の1つかもしれません。ただし交通は「道と乗り物と人」をセットで考える必要があります。

科学技術の発達

タクシーが将来なくなる仕事にあげられているのは、乗り物を運転操作する人が必要なくなるほど科学技術が発達すると予測されているからです。では「道と人」はどうでしょうか。乗り物と同じくらい発達するでしょうか。

道の整備が必要

都市部での交通が自動化されるためには、乗り物が運航できる道の整備が必要です。季節の変動、天候や災害、突発的な事故などを考慮する必要があります。またこのような運航が困難な時に代替できる方法も考えなければなりません。

運転する人と利用する人

乗り物に関わる人は、運転する人、乗り物をメンテナンスする人、乗り物を利用する人がいます。運転とメンテナンスが自動化されても利用する人が自動化を拒むことがあれば、自動運転のタクシーは交通機関として機能しなくなります。




タクシーは人を運ぶという機能だけではない


タクシーを利用したい時

タクシーを利用したい時はどのようなときでしょうか。公共交通機関がない、急いでいる、混雑を避けたいなどが考えられます。もちろん費用はかかりますので、費用に見合うサービスが提供されることが条件となります。

時間と費用の比較

タクシーを利用する際に「時間と費用」を比較して、タクシーを利用する方が時間を有効に使えるので費用対効果は高いという考え方があります。タクシーが自動運転化されてもこの考え方は成り立つでしょうか。

移動手段として

タクシーに乗っている時間はどのくらいでしょうか。短距離を利用する顧客が多いことは統計上明らかです。その間に会話をすることを好む人もいれば好まない人もいます。また1人で利用することが多く、単なる移動手段と考えていることがわかります。

乗客目線になるには

タクシーを利用する乗客目線になると、時間と費用がどのくらいかかるかわかること、24時間いつでもどこでも利用が可能なこと、プライベートな空間として利用できることが望まれます。さらに臨機応変の変更が可能なことでしょう。

タクシーを自動運転化するにはこのような条件をクリアする必要があります。




ミニマルビジネスとしてタクシーに付加するサービス


ミニマルビジネスとしての可能性は、個人タクシーとしてのビジネスの可能性の他に、前述のようなタクシーを利用する条件を満たすサービスに特化して考えることができます。

ウーバーに代表されるスマホを使った配車システムを提供することはミニマルビジネスとしては無理ですが、乗車時・乗車中・乗車後の付加サービスは可能です。日本では乗車時と下車時にドアを運転者が開けるのが一般的ですが、海外では珍しいサービスです。

乗車中には、外を眺めているか、スマホを見ているか、運転者と簡単な話をするかではないでしょうか。乗客目線で考えると、今どこを走っているのか、どのくらいの時間で到着するのかなど、カーナビに表示される情報を見たいこともあり、位置情報に連携したサービスが考えられます。 

また短時間利用とは言え、乗車中には短時間で可能な作業を行っています。例えば充電や情報チェック、飲みものを飲んだり、口臭予防の清涼剤を口に含んだり、ハンカチ・ティッシュを使ったりなどをしていないでしょうか。2人までの乗車を前提とすれば助手席を有効利用した有料無料のサービスが考えられます。 

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自分がタクシーの乗務員にならなくても、このような乗客目線でのサービスを考えるだけでも楽しいものです。ミニマルビジネスは顧客目線で考えること、アイデアに気が付くことから始まります。あなたのアイデアは??