目線を変えるとミニマルビジネスになる #7 買い物客目線のコンビニ
買い物客目線

「買い物客目線」とはそのものズバリ「顧客目線」のことです。コンビニ側が利用する客層に合わせて目線を変えるように、利用する顧客側も目線を変えて利用しているでしょうか。


コンビニを利用する目的・時間帯・金額は?


利用する目的

コンビニで買い物をしたりサービスを利用したりする目的は、必ず商品やサービスが揃っているという安心感で利用すると思います。特定のコンビニしかない特定の商品はコンビニには不向きです。あって良かったと思える平均的な商品が望ましいと思います。

利用する時間帯

コンビニが混雑する時間帯は朝・昼・夕ですが、稀に深夜に混雑するコンビニもあります。時間帯に合わせて変えることができるのは、その時間帯に売れる商品すなわち食事というカテゴリーの商品です。それ以外の時間帯では飲みものが多いのではないでしょうか。

参考:第250回アンケート2017年コンビニエンスストア利用意向
(オミセネット)

利用する金額

コンビニで利用する金額は時間帯によっても異なりますし地域差もあります。公共料金などの支払いは高額になりますが、通常の利用では高額になることはありません。利用する側にとってはレジでの支払いをできるだけ短く簡単になること望みます。現金やカードよりも電子マネーの利用が速くて便利です。

本当に便利か

「コンビニ」の名の由来はコンビニエンス・ストアであって、便利なお店の意味で使っています。誰にとって便利かというともちろん顧客にとって便利だということですが、顧客層が変われば便利さも変わるということになります。目的・時間帯・金額だけをとっても客層が違えば便利さも違うのです。




高齢社会での顧客囲い込みは実店舗の優位性にあり


商品よりサービス

コンビニがPOSシステムを使って売れ筋・客層などの統計を取って迅速に売り場に反映していることはよく知られています。店舗側で商品の売れ筋は絞れても、来店顧客の客層は受け身ですので絞れません。

特にサービスの範囲を広げれば広げるほど客層の幅は広がっていきます。高齢社会では商品よりもサービス利用の顧客が増えるのではないかと思います。

顧客ロイヤリティ

コンビニはチェーン店がほとんどですのでマスメリットを追求することになります。そうなると顧客ロイヤリティを高めるように囲い込みを行ないます。

顧客層が広がれば顧客ロイヤリティの考え方も違います。高齢者が増えれば常連意識が高まり、新たな商品・サービス・特典よりも顔と名前を覚えてもらう方がロイヤリティが高まります。

実店舗という優位性

コンビニはPOSを中心にした情報処理業でもあり、タイムリーな供給を行うために配送業と密接な関係にあり、また金融・保険・娯楽・事務処理などのデジタルを中心にしたサービス業でもあります。

さらに実店舗という地域に密着した地元企業でもあります。この優位性を活かさない手はないのですが、顧客が着いてこれないのでは優位性が薄れてしまいます。

全自動の無人コンビニ

日本ではまだ試験段階ですが海外ではすでに実行段階に入っている無人コンビニもデジタル社会ならではです。全自動とはレジ周りを中心にした自動化であって、セルフコンビニと考えた方がよいかもしれません。

セルフレジを導入しているスーパーを見ても高齢者の利用は少ないことから、高齢社会では無人コンビニはなかなか受け入れられないでしょう。




高齢者向けコンビニとはどのようなコンビニか?


ミニマルビジネスでコンビニを開業しようというのではありません。開業資金はフランチャイズにもよりますがミニマルとはけた違いです。もしコンビニを利用したミニマルビジネスを行うのであれば、買い物代行が考えられます。ただし金銭的なトラブルもないとはいえません。

高齢社会に向けたコンビニは、小売りという固定観念があると実店舗での商売は難しくなります。小売りが対面で行うという考え方と、店舗スタッフに顧客層によっての対応を変えることを促さなければならないからです。

コンビニとamazonを始めとするネット通販の違いは、店舗スタッフの対面での対応があるかどうかという違いです。コンビニで提供しているのは、商品とサービスと対面での対応です。対面での対応だけを切り離してミニマルビジネスにはできないでしょうか。

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コンビニを利用するのは高齢者ではないと思っていませんか。高齢社会では高齢者向けのコンビニ、特に50代60代からのコンビニという考え方を持つことが必要です。また50代60代より上の年齢の方はコンビニの利用の仕方をもっと知るべきだと思います。

かつては自販機が多い国として脚光を浴びましたが、今ではコンビニと格安ファストフード店が多い国として知られているのが日本です。高齢社会のコンビニに向けて知恵を絞らなければなりません。