小商いとミニマルビジネス(MB)で考える仕事と働き方
小商いのイメージ

最近になって「小商い」という言葉が気になり、「小商い」で検索してみたり、「小商い」とアマゾンで検索してみは関連する本を読んでいる。「小商い」のイメージがミニマルビジネス(MB)にとても近いのだ。


小商いやMBは、効率重視の商い・ビジネスではない


小規模のビジネス

小規模のビジネスを表す時によく使われるのが個人事業である。個人事業と言っても法人化している場合もあれば、法人化はせずに家族経営の場合もある。1人で仕事を行なっている場合でも、仕入先や外注、委託など多くの取引先があり1人で行っているようでそうでもない。

顧客数はどのくらい?

1人で仕事を行う場合の顧客数はどのくらいを想定できるだろうか。これは商品・サービスの形態にもよるので一概には想定できるものではない。顧客数という考えには二通りある。
  • 購入した顧客数=来店数×購入率
  • 現在の顧客数=既存顧客数+新規顧客数±休止顧客数±離脱顧客数
このように考えるよりも小商いやMBでは一期一会の顧客として考えているように思う。

売上はどのくらい?

顧客数を基にした売上の計算式も次のように成り立つ。
  • 売上=顧客数×客単価×来店頻度
小商いやMBでは顧客数は少なく、客単価の上限も限られ、来店頻度も少ない。売上を上げる要素はあまりないということは、売上にも限界があることになる。売上を上げることだけが目的で小商いやMBはできない。むしろ一人ひとりの顧客を大切にするという一客一亭の考え方に近いのではないかと思う。

小商いとMBは目的

小商いやMBは儲けることが目的であるのならば効率が悪い仕事であり働き方である。商い・ビジネスというと効率を考えずには行えないが、ここに「小」「ミニマル(M)」が付くと考え方が違う。

開業資金が少なくて済む、自分が得意分野の仕事ができる、副業として働くことに向いているなど考えられるが、一番大切なことは仕事をすること働くことにストレスがかからないことではないだろうか。




小商いもMBも、仕事と働くことの目的は同じ


仕事と働き方のストレス

政府をあげての働き方改革、ブラック企業という働き方、ハラスメントが日常茶飯事の組織など、日本の働く環境はストレスが溜まることが多いと思われがちだ。ところが同じ仕事内容でも働き方が違えばストレスは溜まらない。つまり仕事ではなく働き方でストレスが溜まることになる。


小商いとMBの違いは

小商いとは「小・商い」という2つの要素がある。小規模の商売という意味で理解している人も多いと思う。「小」とはどのくらいだろうが、「商い」とは売ることを前提にしている。

私は「小」を「スモール・マイクロ・ミニマル」と分けて考え、また「商い」を「作って売る・加工して売る・仕入れて売る」の3つに分けて考えている。


小商いの意味が変わってきた

「小商い」という言葉を使うときには自分の仕事や働き方を謙遜する時、または他人の仕事を揶揄するときに使うように思っていた。これは私自身の偏見だったのかもしれないと最近思っている。

できる・得意・好きな仕事」で、「ストレスがかからない働き方」をするために「ひとりで仕事をする」ことを選ぶことを、プライドを持って「小商い」と言っているのではないかと感じている。


小商いでもMBでもいい

仮に「できる・得意・好きな仕事」「ストレスがかからない働き方」「ひとりで仕事をする」ことが「小商い」の条件だとすれば、さらに「稼ぐ・儲け・生業」という生計を立てる要素と「三方よし」の考え方が加われば「小商い」でも「ミニマルビジネス(MB)」でもどちらでもよいと思う。




50代60代からの仕事と働き方に小商いとMBを考える


50代60代になると定年後の仕事と働き方が話題になる。定年のない仕事をしていても後継者を考えることもあるだろう。定年のある仕事をしている人は自分が働かなくても仕事は組織が行うことになる。定年のない仕事をしている人はそういう訳にはいかない。

自分が働けなくなった時に後継者がいなければ仕事も終わることになる。この場合の仕事とは事業ということであり、小商いもMBも同じである。事業とはビジネスであり本来は継続性を持たなければならない。

小商いもMBも開業するのは楽ではあるが継続することは難しい。一方で何らかの事情で継続できなくなったとしても小商いやMBであれば廃業することは比較的容易である。50代60代からの仕事と働き方は辞めることも常に考えておかなければならない。

始めるのも楽、辞めるのも楽というのが、私が50代60代に小商いやMBを勧める理由の1つでもある。無責任ということではなく、ストレスを溜めないという意味ではあるのだが。


私の考え方とは違いますが、とても参考になる本です。